西樂寺は浄土真宗本願寺派(西本願寺系)に属する寺院で、御厨の地域に根ざした菩提寺として代々信仰を集めてきた。浄土真宗は鎌倉時代の僧・親鸞聖人(1173〜1263年)によって開かれ、法然上人の浄土教を受け継ぎつつ、阿弥陀仏の本願による他力救済を核心に据えた。戦国時代の一向一揆(1532〜1580年)では、大坂の石山本願寺が織田信長と激しく争い、浄土真宗の信仰は民衆に深く広まった。江戸時代には幕府の寺請制度の下、各家が所属する寺院に戸籍を管理される仕組みが整い、西樂寺も地域の檀家制度の中心となった。明治以降も西本願寺を本山として法灯を守り続けている。