丹生川上神社中社は、天武天皇白鳳4年(675年)に創建されたと伝わる古社で、水を司る神・罔象女神(みつはのめのかみ)を主祭神とする。奈良時代以降、朝廷から雨乞いの霊験あらたかな社として厚く崇敬され、旱魃や長雨のたびに勅使が遣わされた。降雨を祈る際には黒馬を、止雨を祈る際には白馬を奉納するという習わしがあり、この馬の奉納が後の絵馬の起源になったとされる。平安時代には延喜式神名帳に名神大社として列せられ、国家的祭祀の場として位置づけられた。中世には戦乱や社会の混乱により一時衰退した時期もあったとされるが、近世に入り社殿の整備が進められた。明治時代には近代社格制度のもとで県社に列せられ、後に国幣中社…