長野・岐阜県境に位置する北アルプス南部の火山。最高峰剣ヶ峰(3,026m)を主峰とする複合成層火山で、日本の3,000m峰の中でもバスで標高2,702mの畳平まで行ける最も容易にアクセスできる高山として知られる。畳平バスターミナルから剣ヶ峰まで徒歩約2時間で、初心者でも登頂できる高山として人気。お花畑・鶴ヶ池・雷鳥などの高山性動植物が豊富で、夏のスキーが楽しめる地としても有名。長野県側は乗鞍高原・上高地とともに松本市安曇地域の自然観光の中核をなす。
乗鞍岳は長野・岐阜両県にまたがる北アルプス南部の複合成層火山で、最高峰剣ヶ峰は標高3,026mを誇る。山岳信仰の対象として古くから崇められ、奈良時代の700年代頃には修験者や行者が入山したと伝わる。江戸時代には乗鞍信仰が広まり、頂上付近に権現社が祀られるなど山岳霊場としての性格を強めた。明治以降は近代登山の対象としても注目され、高山植物や地質の学術調査が行われた。大正から昭和初期にかけて登山道が整備され、一般登山者が訪れるようになった。1950年代には乗鞍スカイラインおよび長野県側の乗鞍エコーラインの建設が進み、1974年には長野県側の県道乗鞍岳線が開通。これにより標高2,702mの畳平まで車…