大網の竹生島神社は、江戸時代前期の17世紀中頃に、大網の商人たちによって創建されたと伝わる。琵琶湖に浮かぶ竹生島は、古くから弁財天の聖地として全国に知られており、その御神威にあやかろうとする信仰は各地への勧請の慣習を生んだ。大網においても商業の繁栄を願う商人たちが竹生島弁財天を迎え入れ、境内に池と弁天島を設けて本来の竹生島の景観を模した霊場を造り上げた。弁財天は芸能・音楽・財運の神として広く信仰され、商人のみならず学問や芸事を志す人々にとっても篤い信仰の対象となった。江戸時代を通じて大網の人々の生活に根ざした信仰が育まれ、正月の初弁天は地域の重要な行事として定着した。明治以降も神社としての体制…