おいらせ稲荷神社は青森県上北郡おいらせ町に鎮座する稲荷神社で、奥入瀬川流域に広がる農業地帯の守護神として地域住民の信仰を集めてきた神社である。おいらせ町は奥入瀬川の下流域に位置する農業と工業が共存する地域で、稲荷神社はその地域の五穀豊穣・産業振興の守護神として創建・維持されてきた。境内は清潔に整備され、朱塗りの鳥居が参道に映える美しい環境が保たれている。地域の農業者・商工業者が日々の生業の安全と繁栄を祈る場として機能しており、初午祭・例大祭には多くの氏子が参集する。おいらせ町は近年合併によって成立した新しい自治体だが、神社はその前身の地域から継続して信仰されてきた歴史的な場所である。稲荷信仰の全国的な普及とともに青森南部地方に根付いた信仰形態を体現する神社として、地域文化の継承に貢献している。