718年(養老2年)、仁聞菩薩による開基と伝わる。国東半島一帯に展開した六郷満山の霊場群の一拠点として創建され、天台宗末山本寺の格式を持つ古刹である。平安時代には六郷満山の修行文化が隆盛し、天念寺もその中核的な道場のひとつとして機能したとされる。境内で行われる「修正鬼会(しゅじょうおにえ)」は、旧正月に火と鬼によって五穀豊穣・万民豊楽を祈願する儀式であり、平安時代以来1000年以上にわたって継承されてきた。この行事は国の重要無形民俗文化財に指定され、国東半島を代表する古代祭祀として現代に伝えられている。中世には兵火や衰退の時期を経たとされるが、近世においても地域の信仰を集め法灯を維持した。明治…