岡松寺は大阪市福島区に所在する法華宗本門流の寺院である。法華宗本門流は日蓮聖人の直弟子・日昭を祖とし、大本山を京都・本能寺に置く。本能寺は1582年(天正10年)の本能寺の変で知られるが、それ以前は法華宗本門流の中心道場として栄えた。豊臣秀吉が大坂を天下の台所として整備した16世紀末から17世紀にかけて、大阪市内には法華宗系の寺院が多く開かれた。岡松という寺号は、往古この地に岡や松林が広がっていたことに由来すると伝わる。江戸時代には「不受不施」の信条を巡る宗論で他宗派と対立する場面もあったが、地域の法要道場として命脈を保ってきた。