瀬戸内海・芸予諸島に浮かぶ周囲約4kmの小島で、現在は約900羽の野生の穴兎が生息する「うさぎ島」として世界的に知られる観光地。しかし昭和4年(1929年)から戦時中にかけては、旧日本陸軍の毒ガス製造所が設置された「地図から消された島」として秘匿されていた暗い歴史を持つ。島内には当時の毒ガス製造施設・貯蔵庫の遺構が残り、大久野島毒ガス資料館では戦争の負の遺産を後世に伝えている。戦後、島は国民休暇村として整備され、平和を願う平和記念碑が建てられた。フェリーで気軽に訪れられる癒しのリゾートとしても、戦争の歴史を学ぶ教育の場としても、二つの顔を持つ特別な島。