大田原神社は、天文14年(1545年)に大田原城を築いた大田原資清によって勧請されたと伝わる。城の守護神として祀られ、城下の安泰と領民の繁栄を祈願する総鎮守として創建されたとされる。江戸時代には大田原藩の藩社として歴代藩主の崇敬を受け、藩政の安定とともに信仰が篤く維持された。明治維新後は藩制の廃止にともない藩社としての性格は失われたが、地域の総鎮守として市民の信仰を集め続けた。近代以降は大田原城の廃城にともない城址公園が整備される中、本丸跡近くに位置する境内はその歴史的立地を保ちながら現在に至る。城址の石垣と一体となった境内は、大田原の歴史を今日に伝える信仰空間として大切に守られている。