伊東市音無町に鎮座する音無神社は、源頼朝と伊東祐親の娘・八重姫が密かに逢瀬を重ねたとされる地に建つ神社である。「音無の森」とも呼ばれる静寂な環境の中に佇み、二人の悲恋の記憶を今に伝えている。祭神は大山祇命で、縁結びの御利益があるとされ、恋愛成就を願う参拝者も多い。頼朝と八重姫の逢引きの際、従者たちが物音を立てないよう気を遣ったことから「音無」の名がついたとも伝わる。境内には頼朝と八重姫の悲恋を偲ぶ碑が建てられており、鎌倉時代の歴史ロマンを感じさせる場となっている。伊東の歴史散策コースの重要なスポットとして、歴史愛好家をはじめ多くの観光客が訪れる。