両宮山古墳は岡山県赤磐市に位置する5世紀中頃に築造された前方後円墳であり、全長約206メートルを誇る吉備地方の大型古墳の一つである。吉備高原の南端に位置し、旭川流域の肥沃な平野部を見下ろす立地に築かれている。造山古墳・作山古墳に次ぐ吉備地方第3位の規模を有しており、5世紀の吉備が複数の有力首長によって支配されていた複雑な政治構造を示している。周辺には多数の陪塚が存在しており、古墳群として赤磐市の重要な文化財を形成している。古墳の名称「両宮山」は、古墳上に社殿が建立されていたことに由来するとされ、古代以来の信仰の場としての性格も有していた。発掘調査では墳丘から円筒埴輪や形象埴輪の破片が出土しており、築造当時は埴輪列が整然と並んでいたことが推定される。現在は国の史跡に指定されており、吉備路サイクリングロードからアクセスすることができる。吉備地方の古代政治を理解する上で、造山・作山とともに欠かせ…