大興善寺は、神亀元年(724年)に行基菩薩によって開創されたと伝わる天台宗の古刹である。行基はこの地に堂宇を建立し、十一面千手観世音菩薩を本尊として安置したとされる。その後、平安時代初期に最澄(伝教大師)が当地を訪れ、天台宗に改宗したと伝えられており、九州における天台仏教の普及に寄与した霊場として位置づけられてきた。中世には戦乱の影響を受けたとみられるが、詳細な記録は明らかでない。近世には近隣の有力者や地域住民の信仰を集め、境内の整備が進められたとされる。近代以降も天台宗の寺院として法灯を継承し、厄除け・縁結びの霊場として広く知られるようになった。境内に植えられた約2万本のツツジは、長い年月を…