豊玉姫神社は、創建年代を西暦100年頃と伝える古社であり、嬉野温泉の地に古くから鎮座してきたとされる。祭神は海神の娘にして山幸彦(彦火火出見尊)の妃である豊玉姫命であり、海と水にゆかりの深い神として、温泉地の守護神とも位置づけられてきた。中世以降、嬉野温泉は九州の要衝として栄え、温泉の霊験とともに当社への信仰も広まったと伝わる。近世には長崎街道の宿場町として嬉野が発展するなかで、旅人や湯治客からも崇敬を集めたとされる。豊玉姫の使いとされるナマズ(鯰)は古来より神聖視され、境内には撫で鯰の像が置かれ、撫でると美肌のご利益があるという信仰が根付いてきた。近代以降も嬉野温泉の美肌の湯と結びついた美容…