岡山県岡山市東区西大寺に位置する天台宗の名刹。毎年2月の第3土曜日に行われる「西大寺会陽(えよう)」は、国の重要無形民俗文化財に指定された日本三大奇祭のひとつとして全国に知られる。「はだか祭り」とも呼ばれるこの祭りでは、白装束の裸の男衆が真夜中に住職が投げる「宝木(しんぎ)」を奪い合い、獲得した者は「福男」として一年の幸福と豊穣が約束されるとされる。祭りには毎年数千人の男性参加者が全国から集まり、観客も含めると数万人規模の人出で賑わう壮絶な光景が繰り広げられる。西大寺観音院の歴史は奈良時代に遡り、孝謙天皇の勅願で建立されたとも伝わる。本尊の十一面観世音菩薩は秘仏として知られ、境内の多宝塔・鐘楼等も歴史的価値が高い。