魚沼市に位置する西福寺は、幕末の彫刻師・石川雲蝶の作品が多数収められていることで知られ、「日本のミケランジェロ」とも呼ばれる雲蝶の傑作を間近に見ることができる寺院である。開山堂の内部には、雲蝶が10年の歳月をかけて彫り上げたとされる精緻な彫刻が天井や欄間を埋め尽くしており、その圧倒的な迫力と繊細な美しさは見る者を驚嘆させる。代表作「道元禅師猛虎調伏の図」は特に名高く、今にも動き出しそうなほど生き生きとした表現で知られている。雪深い越後の地で生涯を過ごした雲蝶の類いまれな才能と情熱が凝縮されたこの寺は、近年注目度が高まり、多くの芸術ファン・歴史ファンが全国から訪れる観光地となっている。