ひたちなか市の太平洋岸に鎮座し、大洗磯前神社と対をなす海の神社。
少彦名命を主祭神として祀り、医薬・温泉・酒造の神として信仰される。
参道は樹齢300年を超える椿のトンネルとなっており、幻想的な景観が参拝者を迎える。
椿の参道は「茨城百景」にも選ばれた景勝地で、冬から春にかけて赤い花が咲き誇る。
社殿は高台に位置し、太平洋を見下ろす壮大な眺望が広がる。
大洗磯前神社の大己貴命と合わせて二社で国造りの神話を体現する。
宝くじの当選祈願でも知られ、境内には亀の石像「幸運の亀」が安置されている。
亀の頭を撫でると金運が上がるとされ、多くの参拝者が亀に触れていく。
アクアワールド大洗水族館にも近く、観光と参拝を兼ねた訪問が可能。
静かな境内は地元の人々に愛される穏やかな祈りの空間となっている。
斉衡3年(856年)、大洗磯前神社と同時に創建されたと伝えられる。
少彦名命が大己貴命と共に海中に姿を現したとする神話が起源。
大洗と酒列で二社一対の関係にあり、常陸国の海の守護神として崇敬された。
延喜式神名帳に記載される式内社で、古代から格式の高い神社であった。
中世の兵乱で荒廃したが、信仰は途絶えることなく続いた。
元禄3年(1690年)、水戸藩2代藩主徳川光圀が社殿を再建し、現在の基礎を築いた。
光圀は大洗と酒列の両磯前神社の復興に力を注ぎ、祭祀を整備した。
江戸時代には水戸藩の庇護のもと、地域の重要な祭祀拠点として機能した。
明治6年(1873年)に県社に列格し、近代社格制度のもとで…