猿投神社の創建は、景行天皇12年(伝承上は82年頃)に遡ると伝わる。祭神は景行天皇の皇子・大碓命であり、命が東国平定の途上で薨じたのち、その霊を猿投山に祀ったのが起源とされる。奈良・平安時代には山岳信仰の霊地として広く知られ、三河国三宮に列せられた。中世には武家の崇敬を受け、東海地方の刀鍛冶や鋳物師から刀剣・鋳物の守護神として厚く信仰された。戦国期には織田・徳川両氏の支配下に置かれた三河において、社領の寄進などを通じて一定の保護を受けたとされる。江戸時代には尾張・三河の民衆信仰が広まり、猿投山への登拝が盛んとなった。明治時代の神仏分離令により、それまで習合していた仏教的要素が排され、現在の神社…