佐那神社の創建時期は不詳だが、延喜式神名帳(927年)に伊勢国多気郡の式内社「佐那神社二座」として記載されており、古くは伊勢神宮の外宮造替使による式年遷宮の対象社六社の一つに挙げられていた。主祭神・天手力男命については『古事記』天孫降臨の段に「手力男神者、坐佐那那県也」と記され、当地との深い縁が示されている。もう一柱の曙立王命は『古事記』開化天皇の段に「伊勢之佐那造之祖」と記されている。江戸時代には「中の宮」「大森社」と呼ばれ、伊勢神宮の古材の払い下げを受けて社殿が改修・建て替えられた。享保9年(1724年)に和歌山藩が「佐那神社」の標石を立て式内社と比定した。明治5年(1871年)には村社に…