幸手天満宮は、承応年間(1652年頃)に創建されたと伝わる。学問の神・菅原道真公(845〜903)を祭神とし、道真公が無実の罪で大宰府へ左遷ののち各地で神として祀られた天満宮信仰の広がりの中、江戸時代初期にこの地に勧請されたとされる。幸手は日光街道の宿場町として17世紀以降に大きく発展し、参勤交代や将軍社参の往来が盛んであったことから、宿場文化の一翼を担う地域の精神的拠り所として天満宮が機能したと考えられる。明治時代の神仏分離令以降も神社としての体裁を維持し、地域住民の篤い信仰を集めてきた。近代以降は学業成就・受験合格の御利益を求める参拝者が増加し、受験シーズンには絵馬が数多く奉納される。権現…