誓願寺の「誓願」とは阿弥陀如来の本願(すべての衆生を救うという仏の誓い)を指す仏教用語であり、浄土宗の根本教義である阿弥陀仏の四十八願に由来する。法然が開いた浄土宗は「南無阿弥陀仏」の称名念仏一行を強調し、修行の難易を問わず万人が極楽往生できると説いた。秋田市の旭南地区に建つ誓願寺は、江戸時代から地区の人々の葬儀・法要・盂蘭盆会などを担う菩提寺として機能してきた。秋田は東北の中でも浄土宗・浄土真宗の信仰が根付いた地域であり、誓願寺もその地域的信仰土壌の中で発展してきた。現在も阿弥陀如来への念仏信仰と先祖供養の場として地域コミュニティに根付いている。