江東区永代の浄土宗寺院・正源寺は、永代橋のほど近い永代通り沿いに建つ。「正源」とは正しき根源・本源を意味し、阿弥陀如来の四十八の本願こそが衆生救済の正しき源であるという浄土宗の信仰観を寺号に体現する。永代は江戸時代、幕府が整備した永代通りが走る交通・商業の要衝であり、永代橋は隅田川を渡る重要な橋として多くの人々が行き交った。こうした往来の地に建つ正源寺は、旅人・商人・職人など多様な庶民の念仏道場・菩提寺として機能してきた。1923年関東大震災・1945年東京大空襲を経て再建され、現在も永代で念仏信仰を守り続けている。