秋保温泉の開湯は古く、6世紀頃(欽明天皇の時代)に天皇が皮膚病を患い、この湯で治癒したと伝わる。これにより「御湯」として朝廷に認められ、有馬温泉・道後温泉とともに「日本三御湯」の一つに数えられるようになったとされる。平安時代以降も湯治場として知られ、名取川沿いの豊かな湯量を背景に周辺に人々が集まったと伝わる。近世には仙台藩の成立とともに伊達政宗をはじめ歴代藩主の御殿湯として利用され、藩の保護下に置かれた。江戸時代を通じて湯治客が各地から訪れ、温泉地としての基盤が整えられた。明治以降は近代的な旅館業が発展し、仙台市街との交通整備が進むにつれて、「仙台の奥座敷」として広く親しまれるようになった。現…