小木の地は室町・戦国期に「春日郡小木郷」として記録に現れる古い土地である。天文22年(1563年)、織田信長は近隣の小牧山に居城を築いて岐阜への移転まで約3年間この地を本拠とし、小牧の城下町は一躍栄えた。天正12年(1584年)には、天下をめぐる小牧・長久手の戦いが繰り広げられ、豊臣秀吉が小牧山城に入る一方、徳川家康・織田信雄連合軍がその周辺に布陣するなど、小木周辺は戦陣の気配に包まれた。世尊寺の創建時期は文献上明確でないが、曹洞宗寺院として地域の精神的・宗教的拠点を担い、霊場としての性格も受け継いできた。小木村は明治22年(1889年)に西春日井郡小木村として行政村が発足し、昭和38年(19…