延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に式内社として記載される古社。大己貴命と少彦名命を「温泉大明神」として祀り、榊原の地で古くから湯守の神として崇められてきた。もとは御神体山である貝石山(射山)の八合目付近に鎮座していたが、天正16年(1588)に御旅所であった現在地へ遷座した。戦国期には当地を支配した榊原氏の篤い庇護を受け、天文7年(1538)に榊原興経、永禄7年(1564)に榊原氏経がそれぞれ社殿を造営した。榊原氏の没落後は周辺住民の氏神として受け継がれ、明治期に村内の諸社を合祀して十八座を奉斎するに至った。境内には「長命水(榊の井)」と呼ばれる霊泉があり、伊勢神宮の祭礼で奉納する榊…