信太森神社は和泉市葛の葉町に鎮座する神社で、「信太の森」と呼ばれる鎮守の杜の中に祀られている。信太の森は古来より霊威ある聖地として知られ、古典文学にもその名が登場する。とりわけ「芦屋道満大内鑑」(義太夫浄瑠璃)に登場する白狐・葛の葉伝説と深く結びついており、安倍晴明の母である葛の葉狐がこの森に棲んでいたと伝わる。この伝説に因み、安倍晴明を祀る祠を境内に持つ神社も多い。和泉国の歌枕としても有名で、平安・鎌倉時代の歌人たちが「信太の森」を題材に多くの和歌を詠んだ。地域の氏神・産土神として長きにわたって崇敬を集め、現在も葛の葉伝説にゆかりの地として参拝者が絶えない。