松尾寺の創建は寺伝によれば天平勝宝年間(749-757年)、行基菩薩が和泉国松尾の地に如意輪観音菩薩を安置したのが始まりとされる。行基は奈良時代の高僧として全国を巡錫し、各地に多くの寺院を開いたが、和泉地方にも数多くの行基ゆかりの寺院が伝わる。松尾寺はその一つとして、和泉国の重要な観音霊場として位置づけられた。中世には真言宗醍醐派の寺院として整備され、近世以降も和泉地方の観音信仰の中心の一つとして地域に親しまれた。新西国三十三箇所霊場が制定された際に第8番札所に位置づけられ、現代まで紀州・和泉地方の観音巡礼の重要な札所として参拝者を迎えている。