花山院菩提寺の創建は寺伝によれば白雉元年(650年)、法道仙人が当地に観音霊場を開いたのが始まりとされる。長らく地域の修験道場として機能してきたが、平安時代後期、花山法皇(968-1008年)がこの地を訪れ晩年を過ごしたことで歴史的意義を増した。花山天皇は寛和2年(986年)に19歳で藤原兼家・道兼らの謀略で出家させられ(寛和の変)、以後30年余を隠棲修行に費やした。その途中で西国三十三観音霊場を巡礼し、「西国三十三所巡礼の中興の祖」と称えられる。当寺で法皇は晩年を過ごし、寛弘5年(1008年)に41歳で没した。境内の「花山院御廟」は法皇の墓所として伝えられ、西国巡礼の精神的中心地として崇敬を…