青森県三戸郡南部町沖田面の新羅神社は、祭神に新羅三郎義光命(源義光)を祀る旧村社です。建久3年(1192)8月、南部氏の祖とされる南部光行が甲州(現山梨県)から陸奥に入部した際、新領地の開発と領内守護を願って創建したと伝えられています。以後、南部氏歴代の崇敬を受け、藩主から寄進された太鼓が現在も伝来しています。承応2年(1653)の弘前藩の記録には「同所(三戸)新羅大明神」として藩命による祈祷が行われた旨が記されており、宝暦期(1751〜64)の「御領分社堂」にも「新羅大明神」の名が見えます。猿辺川下流左岸の丘陵に鎮座し、例祭は8月25日に行われています。