白河関は、古代律令国家が東北地方(陸奥国)への入口に設けた関所で、7世紀後半から8世紀初頭頃に成立したとされる。東山道における最重要の軍事・行政上の関門として機能し、奥州三古関(白河関・勿来関・念珠関)の一に数えられる。平安時代には蝦夷の南下を防ぐ要衝としての役割を担い、関守が置かれていたと伝わる。都から遠く離れた「陸奥の入口」として和歌の名所「歌枕」にも数えられ、能因法師・源義家・西行らが詩歌に詠んだ。元禄2年(1689年)、松尾芭蕉が『奥の細道』の旅でこの地を通過し、「白河の関にかかりて旅心定まりぬ」と記した。中世以降、関としての機能は次第に失われ、長く所在地も定かでなかった。昭和34年(…