松岩寺は文亀2年(1502年)、平塚・下吉沢の在地武士・布施康貞の帰依を受け、曹洞宗の僧・如幻宗悟を開山として創建された。開山の如幻宗悟は同時期に横浜市戸塚の徳翁寺・藤沢市遠藤の宝泉寺をも開いた、相模西部を代表する禅僧の一人であった。境内には「カンマン不動」と呼ばれる木造不動明王像が伝わる。「カンマン」の名は不動明王の梵字真言「カーン」に由来する民間の通称で、もとは下吉沢の旧不動堂に祀られていた。その後廃寺となった大光寺を経て八坂神社(正式名・八坂権現社)の管理下に移り、昭和11年(1936年)に松岩寺へ遷座された。ところが平成7年(1995年)に像が盗難に遭う事件が発生したが、わずか1ヶ月以…