正受庵は正受老人(道鏡慧端、寛永19年〜享保6年、1642〜1721年)が晩年を送った庵で、飯山市瑞穂の山里に位置する。道鏡慧端は越後・江戸などで修行した後、この飯山の地に庵を結んで独自の禅境地を深めていった。享保元年(1716年)頃、後に臨済禅中興の祖として知られる白隠禅師(1686〜1769年)が正受老人を訪ねた。白隠はここで約2年間にわたる厳しい修行指導を受け、禅の境地を深める転機を得たと後に記している。正受老人の没後も庵は保存され、江戸時代から臨済禅の修行者・宗学研究者が巡礼に訪れる聖地として知られてきた。明治以降も禅の聖跡として維持され、今日も臨済禅の歴史を体感できる信越の禅の聖地と…