正安寺は大阪府豊中市刀根山元町に所在する浄土真宗本願寺派(西本願寺系)の寺院である。浄土真宗は鎌倉時代の1224年(元仁元年)、親鸞聖人が師・法然上人の教えをさらに深め「教行信証」を著して開いた宗派である。本願寺は室町末期から戦国時代にかけて石山本願寺(現・大阪城付近)を拠点に一大勢力を築き、摂津国の民衆に深く浸透した。天正年間(1573〜1592年)の織田信長との石山合戦を経て、本願寺は東西に分立した。正安寺は西本願寺(本願寺派)の末寺として、親鸞聖人の他力信仰を継承しながら地域住民の菩提寺として代々法灯を守り続けてきた。