宇部市小串に位置する臨済宗の名刹。寺伝によれば宝亀8年(777年)、唐から渡来した為光和尚が松江山普済寺として開創したと伝わる。のち荒廃したが、寛文10年(1670年)、宇部領主で萩藩の家老を務めた福原広俊が旧地に堂宇を建て、宗隣寺として再興した。本堂の北側にある池泉庭園「龍心庭」は南北朝時代(約六百五十年前)の作と伝わり、山口県最古の庭園とされる。小石を敷いて浅瀬を造り、池の水位によって干潟が見え隠れするさまを表現した「干潟様」は平安時代以来の作庭技法で、現存するものは岩手県平泉の毛越寺と当寺のみといわれ、庭園史上貴重な遺構として昭和58年(1983年)に国の名勝に指定された。