潟上市に鎮座し、八郎潟(日本第二の広さを誇った大湖)の守護神として古くから崇敬されてきた神社である。副川(そえかわ)は八郎潟に注ぐ河川で、この流域の漁業・農業の守護神として副川神社は地域の人々の信仰を集めてきた。八郎潟は古来「八郎潟の主・龍神」伝説で知られ、秋田の民間信仰と深く結びついた神秘的な大湖であった。戦後の昭和30〜40年代に行われた大規模干拓事業により、かつての八郎潟の大部分は農地(大潟村)へと変貌したが、副川神社はその歴史的変化を見守ってきた存在として地域の記憶を保持している。八郎潟の漁業文化・水辺の生活文化を伝える神社として、干拓以前の八郎潟の姿と地域の暮らしを知る上で重要な歴史的・民俗的意義を持っている。現在も潟上市の氏神として地域住民の信仰を集め、例大祭では漁業関係者による感謝祭も行われる。八郎潟の歴史と変遷を今に伝える秋田の貴重な神社である。