廿日市市上平良に鎮座する式内社(名神大社)で、安芸国二宮・安芸国総鎮守として崇敬される。安芸国建国の祖神とされる飽速玉男命を主祭神とし、千八百年以上の歴史をもつと伝わる。嵯峨天皇の弘仁2年(811年)、安芸国の速谷神が伊都伎島神(厳島神)とともに名神に列せられたことが『日本後紀』に記され、これは広島県で最も古い神社に関する記録とされる。醍醐天皇の延喜5年(905年)の『延喜式神名帳』には「安芸国佐伯郡 速谷神社 名神大」と載り、官幣の名神大社に列して国家鎮護の社として奉幣に預かった。旧山陽道を往来する旅人が道中の平安を祈願した由来をもち、今日では「車を買ったら速谷さん」と全国に知られる交通安全…