豊前国の総社(惣社)として知られる古社で、豊前国府跡(現みやこ町)の近傍に鎮座する。律令制下の平安時代、新任の国司が管内の式内社すべてを個別に巡拝する代わりに一度の参詣で済ませられるよう、国府近くに「総社」を設ける制度が整えられた。当社はこの豊前国総社として、仲哀天皇・仁徳天皇・大名持神・少彦名神・応神天皇・神功皇后・猿田彦大神ら豊前国内の諸神を一堂に合わせ祀る。豊前国の一宮・宇佐神宮の神霊も奉斎するとされ、国内神々への窓口としての役割を担ってきた。古文書・棟札の類は戦国期の大友氏による兵火で焼失し、創建年代は不詳。代々「八太夫」と称される八家の世襲神職が祭務を担い、本殿は元禄元年(1688年…