杉並区阿佐谷北に鎮座する氷川神社で、正平年間(1346-1370年)に武蔵国一宮の氷川神社から勧請されたと伝わる古社。
主祭神は素盞嗚命で、厄除け・縁結び・家内安全の御利益で阿佐ヶ谷周辺の住民に信仰されてきた。
阿佐ヶ谷神明宮とともに阿佐ヶ谷の二大神社として地域の信仰を二分する存在で、年中行事の際には多くの参拝者が訪れる。
境内の大欅は樹齢数百年を数え、阿佐ヶ谷の緑のシンボルとして地域住民に大切にされている。
毎年7月の例大祭「北氷川夏まつり」は阿佐ヶ谷の夏の風物詩として知られ、阿佐ヶ谷七夕まつりと合わせた夏の阿佐ヶ谷観光の定番コースに組み込まれている。
中世には阿佐ヶ谷城(現・杉並城)の守護神として機能したとも伝えられ、地域の歴史的変遷を見守ってきた。
境内には江戸時代の石仏が点在し、近世の武蔵野における民間信仰の様相を今に伝えている。
阿佐ヶ谷の個性的な商店街・パールセンターの近くに位…
阿佐ヶ谷北氷川神社の創建は、南北朝時代の正平年間(1346〜1370年)にあたる1360年頃と伝わる。武蔵国一宮として知られる大宮の氷川神社から勧請され、主祭神に素盞嗚命を祀ったとされる。中世には阿佐ヶ谷城(杉並城)の守護神として機能したとも伝えられ、地域の武士層からも崇敬を受けたとみられる。近世の江戸時代には武蔵野の農村集落を基盤とした民間信仰が広まり、境内には石仏が奉納された。これらの石仏は当時の庶民信仰の様相を現代に伝えている。明治維新以降の近代化の波を経ながらも氏神社としての役割を保ち、阿佐ヶ谷神明宮とともに地域を代表する二大神社の一つとして信仰を集めてきた。境内に立つ大欅は樹齢数百年…