諏訪神社の創建年代は明らかでないが、信濃国の諏訪大社を勧請したものと伝わり、祭神として建御名方命を祀る。富士山北麓の吉田地区は古来より富士登山の玄関口として栄え、当社はその地域信仰の中核を担ってきたとされる。中世、甲斐を支配した武田氏の時代には武士・農民・商人を問わず広く崇敬を集め、地域の守護神として重視されたと伝わる。近世に入ると、隣接する北口本宮冨士浅間神社と連携した形で祭礼が整備され、毎年8月26・27日に行われる「吉田の火祭り」が現在の形に近い形式で定着していったとされる。この火祭りは諏訪神社の御霊が渡御する神幸祭と富士山閉山を告げる神事を合わせた祭で、日本三大奇祭の一つに数えられる。…