多度神社は三重県桑名市に鎮座する多度大社の分社として勧請された神社である。本社・多度大社は社伝によると雄略天皇の御代(5世紀後半)の創建と伝わる。延暦元年(782年)には「叙伊勢国桑名郡多度神従五位下」と記録に初見され、嘉祥3年(850年)には官社に列せられた。貞観元年(859年)に正三位、貞観5年(863年)には正二位へと神階が昇進している。延喜式神名帳では伊勢国桑名郡の式内社(名神大社)として記載され、伊勢国の二宮と称された。763年には僧・満願禅師により神宮寺が創建されるなど神仏習合の場としても栄えた。1571年には織田信長の長島一向一揆平定に伴い焼失したが、1605年に桑名藩主・本多忠…