田川護国神社は、筑豊炭田の中心地・田川市伊田に鎮座する官祭招魂社に起源を持つ護国神社で、田川市・田川郡出身の戦没者英霊を祀る。筑豊炭田は明治期に全国出炭量の約半分を占め、1940年(昭和15年)には2,049万トンと史上最高の産出量を記録した。炭鉱労働者が支えたこの地の繁栄は、近代日本の産業革命を底支えすると同時に、多くの命を戦地へ送り出す時代とも重なった。招魂社は明治期に各地で設立された戦没者慰霊施設で、1939年(昭和14年)に護国神社へ改称された。筑豊の炭都・田川の歴史と英霊への追悼が今も静かに伝えられている。