道樹山龍興寺は会津美里町に位置する天台宗の古刹で、848年(嘉承元年)に慈覚大師円仁の開山と伝えられます。平安時代後期に書写されたと推定される「一字蓮台法華経 開結共」は、法華経の各文字を一仏に見立てて蓮台上に記した装飾経で、全10巻のうち現存する9巻が1952年(昭和27年)に国宝に指定されました。福島県指定重要文化財の「絹本著色両界曼荼羅」(2幅)もあわせて所蔵されています。また江戸幕府の政治顧問として知られる天海大僧正がこの寺で得度したとの伝承があり、境内には天海の両親のものとされる墓が残されていますが、史料による裏付けは確認されていません。国宝の拝観には事前予約と志納金が必要で、雨天時…