天長寺は大阪府八尾市久宝園に位置する曹洞宗の寺院である。曹洞宗は鎌倉時代の天福元年(1233年)、道元禅師(1200〜1253年)が越前国(現・福井県)に永平寺を開いたことに始まる禅宗の一派で、「只管打坐(しかんたざ)」すなわち無心に坐禅を組むことを修行の根本とする。道元は宋に渡り如浄禅師のもとで正法眼蔵の境地を得て帰国し、日本に純粋な禅を伝えた。久宝園は八尾市の比較的新しい地区であるが、周辺の久宝寺は戦国時代に「久宝寺御坊」として栄えた浄土真宗の門前町として知られ、歴史的な信仰文化の厚い地域である。天長寺は曹洞宗の禅寺として、この地域に坐禅の修行道場としての役割を果たしながら地域住民の葬祭・…