淀(よど)は現在の京都市伏見区の南部に位置し、宇治川・木津川・桂川の合流点(現在は宇治川・木津川合流後「淀川」となる)として古代から重要な水運の拠点だった。平安時代には「淀の渡し(よどのわたし)」が設けられ、京都と摂津・大阪を結ぶ水上交通の要所として機能した。豊臣秀吉(とよとみひでよし)の側室・淀君(よどぎみ・浅井長政の娘・茶々(ちゃちゃ)、1569〜1615年)は秀吉との間に豊臣秀頼(とよとみひでより)を産み、秀吉没後は秀頼の後見として大坂城で実権を握った。淀君は母・お市の方が柴田勝家と共に滅び、伯父・織田信長が本能寺で死んだ悲劇的な生涯を送った人物で、最後は大坂の陣(1615年)で秀頼と共…