徳庵神社は東大阪市徳庵本町に鎮座する神社で、「徳庵」という地名自体が歴史的由緒を持つ。徳庵の地名は中世以来の古い集落名と伝わり、周辺は農耕・水運が盛んな旧大和川流域の低地に位置した。旧大和川は江戸時代の宝永元年(1704年)に現在の流路(大和川付け替え)へと変更される大規模な治水工事が行われており、当地域の地形・農業・信仰はこの工事を境に大きく変容したとみられる。徳庵神社はこうした地域変革の中でも地域の氏神として住民の精神的拠り所であり続け、農業・生業の守護神として年間の祭礼を通じて地域コミュニティをつないできた。