茨城県ひたちなか市中根に所在する、墳丘長56.5メートルの前方後円墳。1973年(昭和48年)の発掘調査で、未盗掘のまま残っていた南に開口する石室内部に、赤色顔料(ベンガラ)で三角文・円文・大刀形・靫形などの幾何学的な文様を描いた壁画が発見された。奥壁には槍・鉾を表す文様15本や靫形図文2個・大刀形図文3口が、東壁には靫形図文2個・盾形図文3個が、西壁には円文9個が配置されている。茨城県から福島県にかけて分布する装飾古墳群の中でも特に保存状態が良く、東日本を代表する装飾古墳として1974年(昭和49年)1月23日に国の史跡に指定された。実物の壁画は保存のため春・秋の一般公開時のみ公開され、隣接するひたちなか市埋蔵文化財調査センターには実物大の石室レプリカが常設展示されている。