五所川原市の十三湖周辺に広がる中世日本最大規模の港湾都市遺跡で、国の史跡に指定されている。十三湊(とさみなと)は平安末期から室町時代にかけて日本海交易の一大拠点として栄え、安藤(安東)氏が支配した北方交易の中心都市であった。北海道・サハリン方面との海産物交易、本州との物資交換を担い、最盛期には大規模な都市機能を持っていたとされる。発掘調査では中世の建物跡・道路遺構・中国産陶磁器・銅銭などが出土し、活発な交易活動の証拠が明らかにされた。十三湖は汽水湖でシジミが名産として知られ、遺跡公園として整備された現地では発掘成果を学べる展示施設も設置されている。中世の北方世界と本州を結んだ幻の港湾都市の歴史が蘇る、津軽の誇る歴史的名所である。