遠山寺は埼玉県比企郡嵐山町遠山にある曹洞宗の寺院で、山号を長谷山と称します。永正2年(1505年)に後北条氏の家臣であった武蔵遠山氏の当主・遠山光景が開基し、漱恕全芳を開山として招聘して創建しました。武蔵遠山氏は当地を所領としており、同氏の菩提寺として栄えましたが、後北条氏の滅亡(1590年)とともに武蔵遠山氏も没落し、寺も一時衰退したとされます。江戸時代に入ると慶安2年(1649年)に幕府から寺領10石が与えられ、寺の運営が安定しました。現在も嵐山町の遠山地区にあって、武蔵遠山氏ゆかりの歴史を今に伝えています。