静岡市清水区由比に鎮座する延喜式神名帳(927年)所載の駿河国廬原郡の式内小社で、木花佐久夜毘売命を主祭神として祀る。『駿河国府志』に「駿河国中の二宮」と記録されており、富士山本宮浅間大社(一宮)に次ぐ駿河二宮として崇敬された。社伝では延暦10年(791年)の創建と伝わり、坂上田村麻呂が東征の帰路に武運成就の礼として神楽を奉納したとされ、これが現在も伝わる「由比太鼓」の起源とされる。由比太鼓は平成10年(1998年)に静岡県指定無形民俗文化財に指定された。江戸時代には朱印地16石余を有し、本殿は慶長5年(1600年)・享保17年(1732年)・文政8年(1825年)と三度にわたり再建されている…