辻堂天神社は、1050年(平安時代中期)頃に創建されたと伝わる。菅原道真(845〜903年)を主祭神として祀り、道真が「天神様」として全国で信仰を集めた平安時代後期以降、学問の神として広く崇敬されてきたとされる。社名・地名の「辻堂」は、中世において街道の辻に設けられた小堂(辻堂)に由来するとも言われ、当社がその起源と深く関わるという説が地域に伝わる。中世から近世にかけては相模国内の村落信仰の中心として地域住民に支えられ、江戸時代には東海道沿いの宿場・村落の発展とともに氏神・鎮守として崇敬を集めたと考えられる。明治時代の神仏分離令(1868年)以降は神社としての体裁が整えられ、近代的な社格制度の…