臼杵石仏は、平安時代末期から鎌倉時代(11〜13世紀頃)にかけて造立されたとされる磨崖仏群である。造立の経緯や発願者については諸説あり、豊後国を支配した大友氏の先祖にあたる豪族が造営に関与したとも伝わるが、明確な記録は残っていない。石仏は凝灰岩の自然の崖面に直接刻まれており、ホキ石仏第1群・第2群、山王山石仏、古園石仏の4群に分類され、総数は60余体に及ぶ。中世以降は地域の信仰対象として保護されてきたが、長い年月の間に一部の石仏は風化や崩落の被害を受けた。古園石仏の大日如来坐像は頭部が落下した状態で長く放置されていたが、1993年(平成5年)の修復工事によって首部が接合され、本来の荘厳な姿が復…